第38回チャンピオンカーニバルの表彰選考会が8日、都内で開かれ、最優秀選手賞にはライト級新チャンピオンの西谷和宏(VADY)が選ばれた。表彰者は10人のボクシング記者の投票によって決まった。
西谷は日本タイトル初挑戦で土屋修平(角海老宝石)に挑み、5回にダウンを奪われながら激闘を抜け出し、8回TKOで王座を獲得した。投票では10票中、5票を獲得した。ほかにS・バンタム級の久我勇作(ワタナベ)、フェザー級の坂晃典(仲里)、ミドル級の西田光(川崎新田)に票が入った。
技能賞はS・バンタム級の久我。久我は2度防衛中の石本康隆(帝拳)と1年ぶりに再戦し、2回KOで新王者となった。得票は6票。敢闘賞はS・フライ級の船井龍一(ワタナベ)とL・フライ級の久田哲也(ハラダ)が決選投票の末、高校の同級生である中川健太(レイS)に7回KO勝ちした船井が選ばれた。
殊勲賞はフェザー級の坂。タイトル初挑戦の坂は王者の地元である中部の刈谷に乗り込んで林翔太(畑中)に3回TKO勝ち。悲願のベルトを腰に巻いた。殊勲賞は王者を破った挑戦者のみが対象で、決定戦勝者は対象外。表彰式は5月31日、後楽園ホールで開催される東日本新人王予選の中で行われる予定。