あす名古屋市内の武田テバオーシャンアリーナで挙行されるWBO世界L・フライ級タイトルマッチの前日計量が19日、市内のCBCテレビで行われた。チャンピオン田中恒成(畑中)が48.8キロ、指名挑戦者アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)がリミットの48.9キロでともに一発合格した。
計量をパスした田中には笑顔が見られたが、減量に苦しんでいたのはアコスタも同様。リミットでクリアするとハイタッチして喜ぶアコスタ側の関係者もいたほどで、頬のこけた挑戦者はうまそうに水分補給をした。
計量に先立って開かれた調印式では、田中がウイニング製、アコスタがエバーラスト製と別々のグローブを使用することが確認された(重さはともに8オンス)。アコスタ陣営は用意させた秤に田中のグローブを乗せて重さを量るなど真剣な様子だった。
「ざっくり言うと、あすはすごい試合をします」
昨年末に獲ったL・フライ級王座の初防衛戦となる田中。「しっかりと準備してきました。ワクワクしています。あすは挑戦者のつもりで行きます」と、守りに入るつもりはない。試合展開を問われて「1ラウンドからかなりスリリングな展開になると思いますが」としてこう言い切った。「ま、ざっくり言うと、あすはすごい試合をします」
一方、16戦全KO勝ちのレコードを引っ提げて田中に挑むアコスタは「神のおかげでこの日を迎えられた。あとはタイトルをプエルトリコに持って帰るだけです」。やることはすべてやってきた、とこちらも仕上がり万全を強調した。