WBC世界L･フライ級チャンピオンの拳四朗(25＝BMB)が10日、地元京都府警城陽署で1日警察署長を務めた。午前9時、田中秀幸署長から、委嘱書とタスキを受けると、25人の署員が整列、掛け声と共に拳銃、警棒、手錠、笛などの装備を点検した。
3階の講堂で50人の署員を前に訓示を行った。「城陽市民7万6000人の安全を守るため汗をかいていただき感謝しています」と語り、「私の現場はリング上です。お客さんとセコンドと一心同体で戦っているので孤独ではありません。みなさんも、城陽市民という応援団や同僚、上司というセコンドが居ることを忘れないで、悪者には勇気をもって戦ってください」と署員を激励した。
拳四朗がミットを持って吉岡格交通課長ら3人の署員のパンチを受けた。空手経験者の鋭いパンチに、思わず身をかがめる拳四朗の姿に、会場から拍手が起こるなど和やかムード。
「うわぁ、かわいい顔してはるね」
この後、１日署長のたすきをかけ、市内の商業施設で買い物客に特殊詐欺防止などを呼びかけるチラシ、自転車盗難防止ワイヤー、うちわなどを配布した。「わぁ、可愛い顔してはるね」と女性客からスマホを向けられるなど人気を集めていた。