中国の上海オリエンタルスポーツセンターで28日ゴングとなるWBO世界フライ級タイトルマッチの前日計量が27日朝9時から、インターコンチネンタル上海EXPOホテルで行われ、チャンピオンのゾウ・シミン(中)は111.9ポンド(50.75キロ)、挑戦者6位の木村翔(青木)が111.5ポンド(50.57キロ)でリミットの120ポンドをクリアした。
タイトル初挑戦の木村(14勝7KO1敗2分)はこの試合に向けて6月下旬からタイで2週間の合宿を行い、世界挑戦経験のあるゴーキャットジムのペッチバンボーン、サマートレックとスパーリングを行うなどゾウ攻略の準備を進めてきた。日本を発つ前に木村は「(ゾウは)年齢もあるし、穴もある」と発言。チャンスは十分にあると感じている。
一方の五輪2大会連続金メダリストのゾウ(9勝2KO1敗)は2度目の世界挑戦で獲得した王座の初防衛戦。プロデビューが遅かったため、木村が指摘するように36歳と若くはないが、テクニックには絶対的な自信を持つ。木村がどうゾウを攻略するのかが見ものだ。
試合開始は現地時間21時(日本時間22時)を予定している。Photos/SUMIO YAMADA