米国デビュー戦に6回終了TKO勝ちを収めたWBO世界S・フライ級チャンピオンの井上尚弥(大橋)は試合後「気持ちいいですね。屋外だったし」と米国デビュー戦を楽しんだ様子。自己採点を問われると「70点」と答えた。
初の米国リングでいつもと違う調整を迫られる中「いいコンディションを作れたのは、成長した部分だと思う」という井上。2回に残り10秒の合図をラウンド終了のゴングと勘違いしたのは「緊張というより気持ちが入りすぎた」そうで、言葉通り、初回かアグレッシブなパフォーマンスを披露した。
ニエベスのエスケープに「これじゃ試合にならない」
しかし、スタートから井上の強打を食らったアントニオ・ニエベス(米)が途中から逃げ回るばかりで、これには井上も「これじゃ試合にならない」と憤慨。6回にノーガードで前に出たり、「来い」とばかりに相手を挑戦したりした理由を説明した。
それでもいつもと違う環境の中でベストのコンディションを作り、ほぼパンチをもらわず相手を棄権に追い込んだことには納得顔で、自己採点は70点。圧倒しながらなかなか詰め切れなかったところが30点のマイナスとなった。
今後については「決められた試合を全力で戦いだけ」としながらも「白熱した試合がしたい」と次回はもう少し骨のある相手を希望。試合の模様を中継したHBOや主催のK2プロモーションからの受けもよく、イノウエが再びアメリカのリングに上がるのは間違いなさそうだ。