元プロボクサーの死刑囚、袴田巌さんの部実を訴える街頭アピール活動が26日、東京・有楽町マリオン前で行われ、ボクシング界から元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二会長、新田渉世会長、真部豊会長が参加した。
街頭アピールは日本プロボクシング協会など、袴田さんを支援する複数の団体が共同で行ったもの。将棋で注目のスーパー中学生、藤井聡太四段に破られるまで28連勝の記録を保持していた神谷広志八段や、社民党参議院議員の福島みずほ氏、袴田さんの映画を撮影した金聖雄監督らも駆け付けた。
竹原会長は「袴田さんは絶対にやっていない。無実の人は無実だと証明されなくてはならない。だから私たちは袴田さんをサポートする」とアピール。新田会長はボクシング界で作成したYouTube映像の再生をあらためて訴えた。http://jpba.gr.jp/main.html
袴田さんは14年3月、静岡地裁の再審開始決定を受けて釈放、48年間の獄中生活を終えたが、検察側が即時抗告したため、現在も裁判は継続中。26、27の両日は、静岡地裁決定の決め手となったDNA鑑定について、鑑定人尋問が2日にわたって行われるため、これに合わせたアピール活動だった。