12月14日の後楽園ホール「ダイヤモンドグローブ」で、WBOアジアパシフィック・ウェルター級王者の小原佳太(三迫)が藤中周作(金子)と初防衛戦、日本S・ライト級王者の麻生興一(三迫)が同級6位の細川バレンタイン(角海老宝石)と2度目の防衛戦を行うことになった。出場4選手が12日、後楽園ホールのダイヤモンドグローブに顔をそろえて発表した。
昨年9月の世界初挑戦に失敗した小原(18勝16KO2敗1分)は今年8月、WBOアジアパシフィック王座に就いた。リング上で小原は「僕の目標は世界再挑戦。そのためには日本最強を証明したい」と決意表明した。
強打が自慢の藤中(16勝11KO7敗2分)は「韓国でランドール・ベイリーに負けたベルトを小原選手が持っている。必ず勝って来年を迎えたい」とこちらも必勝を誓った。
2月の王座決定戦でチャンピオンになった麻生(22勝15KO7敗1分)は6月、今野裕介(角海老宝石)との大激闘を10回TKOで制して初防衛に成功。再び角海老ボクサーを挑戦者に迎えることになった。
36歳のベテラン細川(21勝9KO6敗3分)は、これまで日本王座2度、OPBF王座1度の挑戦経験があり、いずれも敗北。昨年11月、岡田博喜(角海老宝石)に敗れて以来のタイトルマッチで、悲願のベルト獲得を目指す。
両者は08年の東日本新人王決勝で対戦してドロー。以来、友人関係が続いており、今回は麻生の希望で細川との防衛戦が実現した。