22日両国国技館で村田諒太(帝拳)との再戦を控えるWBA世界ミドル級チャンピオンのアッサン・エンダム(仏)が17日、都内の帝拳ジムで練習を公開。返り討ちに自信を見せた。
5月の第1戦は第4ラウンドにダウンをう奪われての2-1判定勝ち。物議を醸す判定でベルト手にすることになったが、5か月ぶりに日本のメディアの前に姿を現したエンダムは、前回と同じように余裕たっぷりだった。
「倒れたからこそ、もう打たれない」
まずは「相手を理解した上での戦いは、私にとって利点になると思う」とダイレクトリマッチを歓迎。前回喫したダウンについて問われると「あのダウンは30秒ぐらいでよくなり、それから調子が上がっていくのが分かった。ダメージはなかった」。さらには「4ラウンドに倒れたからこそ、もう打たれない自信がある」と強調した。
ミット打ちでは、右を直接被弾しないように左のガードを確認しながら、ペドロ・ディアスト・レーナーのミットにパンチを打ち込んだ。村田陣営の田中繊大トレーナーは「村田の右対策をしてきた感じはしますね」とコメント。攻撃面では、カウンターの右を打ち込むコンビネーションを繰り返した。
「倒れるとすれば、それは村田だ」
村田がKOを狙っていることを耳にしたエンダムは「村田の“倒したい”という発言に言葉を返すとすれば“フルラウンド戦える力をつけること”と言いたい。もしその前に倒れるとすれば、それは村田だ」と刺激的な言葉でやり返した。
勝利の確率を問われ「1000%だ」と断言したエンダム。前回の判定のぜひはさておき、再戦に向けて、かなりの自信を抱いている様子が不気味だ。