あす22日両国国技館でゴングとなるトリプル世界タイトルマッチの計量が21日、東京・九段下のホテルグランドパレスで行われ、メインのWBA世界ミドル級タイトルマッチは、王者アッサン・エンダム(仏)が71.9キロ、挑戦者1位の村田諒太(帝拳)がリミットの72.5キロで合格した。
大勢の報道陣が詰めかけた計量を一発でクリアした村田は別室に入り、パスタ、すっぽんのスープ、バナナを補給して即リカバリー。時間をおいて報道陣の前に現れると「ほっとしています」とまずは第一関門をクリアして安どの表情を浮かべた。
5月の第1戦は1-2判定で敗れたものの、WBAがジャッジを処分するなど判定は問題アリとされ、今回のダイレクトリマッチが実現した。自ずと第1戦との比較で質問も飛ぶが、村田は「(この5か月で上積みができたかと言われれたら)正直あまりない。ただ努力はしました。いまの段階でああすればよかったとか、こうしとけばよかったというのはない」と率直な思いを口にした。
「いまさらサウスポーになるわけでも、アウトボクサーになるわけでもない。プレッシャーをかけて前に出るだけです」というコメントも村田らしい。じたばたせず、あとはゴングをなるのを待つだけ、という村田の心意気が伝わってきた。
一方のエンダムはリミットを600グラム下回っての計量に「前回より余裕を持ってパスてきでのは気持ち的に余裕があるからだろう。もう準備はできている」と簡単にコメントし、計量会場をあとにした。