因縁の相手、WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)が4日夜に地元ティファナの無冠戦でTKO勝ちしたのを受け、前チャンピオン山中慎介(帝拳)が6日都内のジムでメディアの取材に応じた。
WBC8位のアーサー・ビラヌエバ(比)と対戦したネリはダウンを喫しながらも相変わらず旺盛な闘志と連打で6回TKO勝ちに持ち込んだ。ダウンとストップの場面のみを映像で見たという山中は、「勝ったということで、WBCの再戦指令の通りに進むのかなと思っています」と語り、リマッチを念頭に置いて準備する構えだ。
この日、あらためてネリの長所として手数をあげた山中は「自分は守る時が重要ですね」と再戦をイメージ。「初戦の攻撃パターンは悪くはなかったんですが、結局自分が打つことしか考えていないということですよ。打った後の(相手の反撃の)ことを考えていたら、打ち終わりのバランスも保てるはずですからね」。
打ち終わりにつけ込まれたことを反省点とし、守りの修正に意識的に取り組むつもりのようだ。「自分のボクシングのいいところも、悪いところもわかっているんでね」と山中。ネリとの再戦の時期等は未定ながら、その日をしっかり見すえている。