日本L・フライ級タイトルマッチ10回戦は17日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第2競技場で行われ、チャンピオンの久田哲也(33=ハラダ)が同級5位の上久保タケル(21=井岡弘樹)に4回2分58秒KO勝ち。2度目の防衛に成功した。
世界ランクでWBA3位、WBC11位、IBF4位、WBO8位につける久田がひと回り年下の上久保を挑戦者に迎えた一戦。スタートは上久保がジャブを突き、久田の接近を阻む。スロースターターのチャンピオンは挑戦者の動きをよく見てジャブに右クロスを合わせようとするが、これはヒットしなかった。
久田がピッチを上げたのは4回だった。「もっと手数を出せ」というセコンドの指示を受けて攻め込むと、ラウンド終盤、右フックを決めて上久保をよろめかせる。さらに追撃してロープ際で左フックを叩き込み、挑戦者をキャンバスへ。上久保は立ち上がったがファイティングポーズが取れず、カウントアウトとなった。
連続KO防衛で戦績を30勝19KO9敗2分とした久田は「若い相手でしたが、僕のほうが少しキャリアが上だった。来年はチャンピオンカーニバルで防衛をしてから世界にいきたい」と2018年の世界挑戦をアピールした。タイトル初挑戦に失敗の上久保は13勝8KO3敗。
◇S・フエザー級6回戦
今田雄大(蟹江)[引き分け1-1(59-57、56-58、58-58)]湯川翔太(江坂)
◇L・フライ級6回戦
寺次孝有希(ミサイル工藤)[2-1(57-59、58-56、58-57)]浅海勝太(ハラダ)