9日(日本時間10日)ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)でゴングとなるWBO世界S・フェザー級タイトルマッチの記者会見が7日、現地で開かれ、王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と挑戦者でWBA世界S・バンタム級スーパー王者ギジェルモ・リゴンドウ(キューバ)が決意表明した。
29歳のロマチェンコは08年、12年のオリンピック金メダリストで、アマチュア戦績は396勝1敗と伝えられる。一方、37歳のリゴンドウはこちらも00年、04年とオリンピックを制し、アマ戦績は463勝12敗。2人の対決が“歴史的一戦”と言われるゆえんだ。
五輪2大会連続金メダリストがプロで対決するのは史上初。こうした事情を受けて、9日に使用された両者のグローブが、ニューヨーク州カナストータの国際ボクシング名誉の殿堂博物館に寄贈されることが発表された。
ロマチェンコは「私のゴールはボクシングの歴史を作ること。これは大変栄誉なことだ」と満足顔。リゴンドウは「私はこのスポーツに人生を捧げてきた。私のグローブが永遠に記念となるのは素晴らしいこと」とコメントした。
究極のテクニシャン対決はマニア垂涎。会場となるMSGのザ・シアターは早々にチケットが完売となっており、あとはあすの計量、当日の試合を待つだけとなった。Photo:Mikey Williams/Top Rank