メキシコでプロモーター兼トレーナーを務める古川俊久氏が主催する「ボクシング・ルネサンス」が7日、メキシコシティの日墨会館大広間で開かれ、アマ2試合、プロ5試合が行われた。
セミは、前メキシコ王者エフライン・ペレスがフランシスコ・ペレスを迎えてのバンタム級8回戦。エフラインは、後楽園ホールで帝拳ジムの五十嵐選手と試合経験がある(負傷判定負け)29歳のベテランボクサーで、戦績は18勝(14KO)の強打者。対するフランシスコも12勝(7KO)、試合は予想通り開始ゴングから激しい強打の応酬となった。
まず、フランシスコが抜群のタイミングで左フックのカウンター、エフラインから先制のダウンを奪う。ダメージの残るエフラインにさらに攻勢をかけるフランシスコ、ガードが甘くなったその一瞬の隙を突いて、今度はエフラインの右ストレートが炸裂し、フランシスコは、ロープ際で膝を折る痛烈なダウン。ダウンの応酬に場内は大声援と悲鳴が入り混じり大興奮だ。
最後は、エフラインがフランシスコを冷静にロープに詰めて左右のコンビネーション、手が出なくなったフランシスコをレフェリーがストップし、強打者対決は、ベテランのエフラインに軍配が上がった。
メインは、メキシコ・フェザー級タイトルマッチ10回戦、王者ダニエル・コルーラ(11勝3KO1敗にランキング4位ホセ・エデュアルド・リソ(11勝1敗)が挑んだ。
4回までは、技巧派のコルーラが左ジャブを有効に使い、主導権を握る。しかし、中盤以降は、リソが右ボラードと左レバー打ちを叩きつけ、前に出てプレッシャーをかける。コルーラはロープ際で、ウイービング、ダッキングを駆使して巧みに防御し、ジャジ泣かせの接戦となった。
結局、中盤以降のアグレッシブさがものを言って2-0でリソの手が上がり、新チャンピオン誕生となった。上り調子ので来たコルーラには痛恨の敗戦となった。 次回の「ボクシングルネサンス」は、来年2月23(金)を予定。主催者は日本人選手の出場を募っている。