WBC世界ライト級王者マイキー・ガルシア(米)が再び1階級上のS・ライト級でリングに上がる。しかもタイトルマッチが決定した。挑む王者は11月、近藤明広(一力)との決定戦に勝ったIBFチャンピオンのセルゲイ・リピネッツ(ロシア)。来年2月10日、米テキサス州サンアントニオの大アリーナ、アラモドームで挙行される。主催のPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)が14日(日本時間15日)メディアに通達した。
ガルシア(29)は7月、元4階級制覇王者エイドリアン・ブローナー(米)とのS・ライト級無冠戦で判定勝ち。ライト級に戻るプランもあったが、“4つ目のベルト”を狙うことになった。ライト級でWBA&WBCダイヤモンド王者ホルヘ・リナレス(帝拳)、WBO世界S・フェザー級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)とのビッグマッチも話題にあがったが、それはひとまず立ち消えた。
一方、V1戦でいきなり強敵を迎えるリピネッツ(28)はカザフスタン出身で6歳の時にロシアへ移った。キックボクシングの王者からボクシングに転向。PBCのイベントでキャリアを積み、13勝10KO無敗。現在ビバリーヒルズ在住。トレーナーは元ウェルター級王者バディ・マクガートが務める。
会場となるサンアントニオにはガルシアの実兄でトレーナーのロバート・ガルシアがジム「ロバート・ガルシア・ボクシング・アカデミー」の支部を開いており、マイキーはブローナー戦の前に調整。すでにファンベースがあるという。
セミ格でランセス・バルテレミー(キューバ=1位)とキリル・レリク(ベラルーシ=2位)が空位のWBA世界S・ライト級王座を争う。両者は5月の試合でスコアが論議を呼んだあとの再戦となる。