大みそかに東京・大田区総合体育館でIBF世界L・フライ級王者ミラン・メリンド(比)と統一戦を行うWBA同級王者の田口良一(ワタナベ)の公開練習が21日、都内のジムで行われた。
他団体チャンピオンとの王座統一戦まであと10日。「誰もができる試合ではないので、勝って統一チャンピオンになりたい」と語った田口だが、意気込みすぎているふうでもなく、落ち着いた様子。ここまではまずまずの調子で仕上げているようだ。
参謀の石原雄太トレーナーによると、大一番に備えてディフェンス面と下半身の強化に努めたという。パンチを合わせるのがうまいメリンドを警戒しつつ、田口の持ち味である攻撃スタイルをさらに磨いた。田口らしい試合でビッグな勝利に突き進むつもりだ。
この日はジムの若手と2ラウンドの軽いスパーリング、ミット打ちなどをこなした。左右の脚を入れ替えつつ前に攻め、左ジャブもうまく使っていた田口。今回はフィリピンからスパー・パートナーも呼び寄せて調整してきた。
相手側に情報が漏れる心配もありそうだが、チャンピオンは「フィリピン独特の力強さが分かった。来てもらってよかった」と意に介していない。試合の模様はTBS系列で全国放映される。