IBF世界ミニマム級タイトルマッチで王者の京口紘人(ワタナベ)に挑戦するカルロス・ブイトラゴ(ニカラグア)が28日、東京・五反田のワタナベジムで練習を公開した。
これまでのキャリアはアマ170戦、プロで33戦と王者(8勝6KO無敗)を大きく上回る。京口の印象を問われたブイトラゴは「若くてきれいなボクシングをする」と持ち上げながら、「私はKOされたことは一度もない。相手がKOを狙ってきても対応する。勝利を確信している」と自信満々に語った。
気になるのは1年2か月ぶりのリングにして、ミニマム級での試合が約2年ぶりというところか。ブランクについてブイトラゴは「私にやる気はあったが、相手がいなかった」と説明。ウエートは既にリミットに近いとのことで、問題なしを強調した。
13年にWBO王者メルリト・サビーリョ(比)に挑戦して引き分け、14年と16年にはWBA王者ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)に連敗。それだけに「あのときはまだ若かった。いまの自分はメンタルもフィジカルも成長している」と4度目の世界挑戦にかける思いは強い。
アメリカで2か月のトレーニングを積み、満を持しての来日。礼儀作法と謙虚さを教えてもらったという師匠、故アレクシス・アルゲリョの名に懸けて日本でベルトを奪取する意気込みだ。