WBC世界ヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー(米)が3月3日、前WBA暫定王者ルイス“キングコング”オルティス(キューバ)と防衛戦を行う運びとなった。両者は11月4日に対戦する予定だったが、薬物検査でオルティスからパフォーマンスを高揚させる違反薬物が検出されたとして試合は中止。代わりに前王者バーメイン・スタイバーン(ハイチ=カナダ)を迎えたワイルダーが初回KO勝ちで防衛を果たした。
その後オルティス(38)と彼の陣営は服用した薬は高血圧の鎮静剤だったとWBCに主張。これが認められてオルティスはランキングに復帰。キューバ人は今月8日フロリダでノンタイトル戦を行い、2回KO勝ち。試合後リング上でワイルダーと激しくののしり合い対決ムードが高まった。
ワイルダー(32)は昨年、元WBA王者アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)、ポーランド選手との防衛戦がセットされたが、いずれも相手の薬物問題でキャンセル。オルティスが3人目となり、違反薬物に対する厳しい目を向けている。
試合は3月3日、ニューヨークのバークレイズセンターで挙行される。テレビはショータイムが全米へ放映。同日ライバルのHBOはセルゲイ・コバレフvsイゴール・ミハルキン(ともにロシア)のWBO世界L・ヘビー級戦を予定している。