元プロボクサーの死刑囚、袴田巌さん(81)を支援する「袴田巌さんの再審を開始せよ! 2.24全国集会」が24日、東京・水道橋のYMCAアジア青少年センターで開催され、日本プロボクシング協会の渡辺均会長、新田渉世事務局長が約200人の参加者の前でリレーアピールを行った。
登壇した渡辺会長は、WBCが袴田さんの支援を表明し、サポートの輪が世界に広がっていることを説明。「これからもみなさんと一緒に袴田さんを応援していきたい」と訴えた。1月22日、雪の降る中で決行されたボクシング関係者による東京高裁への要請活動の映像も公開した。
集会には袴田さんも姉の秀子さんと出席。短時間ながら元気な姿を見せた。また「冤罪音楽プロジェクト イノセンス」を立ち上げたミュージシャンの小室等さんが生歌を披露した。
袴田さんは14年3月に静岡地裁の再審開始決定を受けて釈放されたものの、検察が即時抗告をして現在も裁判は継続中。東京高裁は年度内に結論を出す見込みで、ボクシング界を含めた支援者は、袴田さんが晴れて無罪の身となるよう訴えている。