ヘビー級の統一王者に君臨したタイソン・ヒューリー(英)が2年半のブランクから復帰することが正式に決まった。ヒューリーは12日(日本時間13日)ロンドンで記者会見を開き、6月9日マンチェスターのマンチェスター・アリーナでリングに立つことを発表。フランク・ウォーレン・プロモーターと契約したヒューリーの対戦相手は未定。
ヒューリー(29)は15年11月、ドイツのデュッセルドルフで無敵を誇った統一王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)に判定勝ち。WBO・IBF・WBA統一王座に就くサプライズを起こした。しかしクリチコとのリマッチを2度にわたりキャンセル。アルコール、ドラッグのトラブルでライセンス停止処分を受け、キャリア進行にブレーキがかかった。
体重が増加し、メンタル面でも状態が心配されたヒューリーだが、1月からトレーニングを実行していると強調。英国コミッションからのサスペンドも解除されたという。
ウォーレン氏は「キャリア進行を焦ってはいない」と語るが、ビッグマウスで知られるヒューリーは「アンソニー・ジョシュアはイージーなファイトになる。アウトボクシングしてPする。デオンタイ・ワイルダーは階級のリーダーだが、穴があり過ぎる」と挑発している。
相手には元WBO王者で以前クリチコに対するストーカー行為で何かとお騒がせのシャノン・ブリッグス(米=46)の名前も挙がっている。