前日計量に失格しWBC世界フライ級王座をはく奪された前チャンピオンの比嘉大吾(白井・具志堅S)が15日午前8時からJBCで当日計量を行い、54.7キロを計測。タイトルマッチ出場の条件とされたフライ級リミットから10ポンド(4.5キロ)以内の増量に収めた。
比嘉陣営は試合に出場する意向で、きょう会場で行われるドクターチェックで健康的に問題がなければ開催される見通し。その場合、試合は体重をつくった同級2位のクリストファー・ロサレス(ニカラグア)が勝てば新チャンピオンになるが、比嘉は勝っても王座に就けない変則タイトルマッチとして行われる。
具志堅用高会長、野木丈司トレーナーに付き添われて計量を終えた比嘉は神妙な表情で語った。
「世界チャンピオンであるにも関わらず計量オーバーしてしまってすみませんでした。一番、ロサレス陣営に申し訳ないのと、体重をオーバーしても試合をOKしてくれたロサレス陣営に本当に感謝したいです。それとボクシングファンと、試合を組んでくれたプロモーション側に謝りたいです。すみませんでした」
具志堅会長は計量に立ち会ったロサレス陣営に「本当に申し訳ありませんでした」とあらためて謝罪。これをロサレス側も受け入れた。