元OPBF女子フライ級王者、竹中佳さん（32）が愛知県の魅力を発信する徳川家康と服部半蔵忍者隊の新メンバーに加わり、「一撃の胡蝶」の名前で3日、名古屋城二之丸広場で演武デビューする。
竹中さんは子どもの時から忍者にあこがれており、引退後にネットで徳川家康と服部半蔵忍者隊が忍者を募集しているのを知って応募、競争率が高かったが合格した。忍者隊は6人のメンバーで名古屋城、中部国際空港セントレアで演武を披露、観光客に手裏剣、吹き矢など忍者体験の指導を行う。
竹中さんは3月末に名古屋市に移住、殺陣の稽古など忍者の特訓を受けている。「多くのみなさんの前で演武するのは緊張すると思いますが、ボクシングで培った体力と根性を生かして、くノ一忍者として活躍したい」と張り切っている。
兵庫県加古川市出身の竹中さんは中学、高校時代はバレーボール部で活躍。大学卒業後、フィットネスジムで働き、2010年に高砂ジムに入門。12年にプロデビューして、14年4月、無敗の7戦目でOPBFタイトルを獲得した。
同王座を2度防衛後、16年8月にルイサ・ホートン（オーストラリア）と空位のWBO女子世界L･フライ級王座を争ったが、判定で敗れた。再起を目指したものの、持病の腰痛が回復せず、17年末に現役引退した。戦績は11勝3KO1敗。＝写真：三晃社提供＝