元WBA世界S・フェザー級チャンピオンの内山高志さんが10日、児童養護施設の子どもたちを支援する活動を行う「こころの青空基金」の坂本博之SRSジム会長に3月に行った引退式の売上金を寄付した。
内山さんの引退式では、ワタナベジムの世界L・フライ級統一王者、田口良一のスポンサーでもある株式会社オークラが記念のTシャツを作成。この際、内山さんとオークラの大倉淳社長の意見が一致し、この売り上げ17万9323円を基金に寄付することに決めた。
東京・港区のオークラで寄付金を手渡した内山さんは「自分はボクシングを始めたころから坂本さんのファンで、こういう活動をしていることに感銘を受けた。Tシャツの売り上げを有意義なものにしたいと考えた」と寄付の理由を説明した。
自らの児童養護施設で育った坂本会長は畑山隆則と対戦した2000年、育った施設にパソコンをプレゼントしたことからこの活動をスタートさせた。現在は全国の児童養護施設を回ってボクシングセッションを展開、子どもたちに勇気と希望を与えている。
坂本会長は「内山さんがぼくのやっている活動に目を向けてくれていたことがうれしかった」と寄付の感謝。今後もライフワークとして活動を続けていく。