先週土曜日12日(日本時間13日)ニューヨークのMSGで挙行されたWBA世界ライト級タイトルマッチ、王者ホルヘ・リナレス(帝拳=ベネズエラ)vs挑戦者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が好調な視聴件数を残した。
ニールセン・メディア・リサーチが16日発表した数字で、ピーク時174万9000件、平均143万9000件を全米でマーク。2018年のケーブルテレビのボクシング中継で最高の数字となった。試合はレギュラーケーブルのESPNが放送した。
中継は米国東部時間の午後8時、太平洋岸時間の午後5時からスタート。放送開始時は52万9000件。セミ格のカルロス・アダメス(ドミニカ共和国)がアレハンドロ・バレラ(メキシコ)に3-0判定勝ちしたウェルター級戦も沸かせたが、メインは約3倍の視聴件数を記録した。
試合内容も当代を代表するテクニシャン同士がハイレベルな攻防を展開。ダウン応酬の末、ロマチェンコが10回TKO勝ちとスリルを提供した。
これまで今年のケーブルTVのボクシング中継最高は、5日行われたゲンナジー・ゴロフキンvsバネス・マルティロスヤンのピーク時136万1000件、平均124万9000件だった。これはブランドネットワークのHBOが全米に放映した。
スポーツ専門ケーブルのESPNは、全米で約8600万世帯が視聴しており、HBOより約2.7倍多いといわれる。Photo/SUMIO YAMADA