日本ウェルター級王者、矢田良太(28=グリーンツダ)は22日、本石昌也グリーンツダジム会長とともに大阪府枚方市役所を訪問、伏見隆市長らにタイトル獲得を報告した。
ずっしり重いチャンピオンベルトを披露した矢田は8月11日、同市体育館で開催予定の初防衛戦(相手未定)に向けて「必ず防衛、その先の世界王者を目指します」と熱い決意を語った。
矢田選手は枚方市生まれで、長尾小、長尾中学校時代は少年野球の投手で活躍。鹿児島・樟南高に野球留学した。肩を痛めて甲子園の夢はかなわなかったが、ボクシングに転向して2012年にプロデビュー。抜群の身体能力を生かして頭角を現した。今年4月、後楽園ホールで有川稔男(川島)に挑戦、8回TKOで念願のベルトをつかんだ。
本石会長も3歳から枚方市に住んでおり、昨年8月11日には枚方市の市制施行70周年記念事業の一環で初めて同市でボクシングの興業を開催。矢田も出場して「来年は日本チャンピオンになって戦います」と公約していた。
枚方市は隣の交野市とともに七夕伝説が伝わっており、彦星の「ひこぼし君」がマスコットキャラクターで活躍。市では枚方市のイメージをもっと全国にアピールしていくために、今年からひこぼしフレンドを設けることに決め、グリーンツダジムがフレンド第1号になり、協定締結式も行われた。
伏見市長は「枚方での初防衛戦開催を期待しています。枚方市をもっとPRしてください」と激励。本石会長は「8月11日の試合は矢田だけでなくジムの期待の選手が多数出場します。小中高校生と体の不自由な方の入場は無料にしてボクシングで枚方市を盛り上げていきます」と抱負を語った。