昨年スタートし、ヨーロッパでファンから大きな支持を得たWBSSのプロモーター、カレー・ザワーランド氏が5日、都内で開かれた会見で記者の質問に答え、WBSSの今後の展望や仕組みについて語った。主な内容をまとめてみると─。
■バンタム級より下の階級で開催も
WBSSは昨年から今年にかけたシーズン1で、S・ミドル級とクルーザー級のトーナメント開催、シーズン2でバンタム級、S・ライト級、クルーザー級を実施した。ザワーランド氏は「軽量級はエキサイティングだ」とより軽い階級での開催もあり得るとの見方を示した。
同氏は「S・フライ級は広がりがある」とも発言。これはHBOがボクシング中継から撤退し、軽量級イベント「SUPERFLY」が宙に浮くことを見越しての発言だ。
また、L・フライ級を開催するとすれば「拳四朗とメリンドの勝者にぜひ出場してほしい」とWBC・L・フライ級タイトルマッチに出場する両選手にラブコールを送った。
■賞金総額は?
優勝賞金と賞金総額についても質問が出たが、ザワーランド氏は「大金をかけた大会なので、選手もそれなりの金額をもらうことになるだろう」と話すにとどめ、具体的な額を明らかにしなかった。実際のファイトマネーは出場選手により異なるという。
また、放送が行われる国と地域については「120カ国以上に生中継」と答えた。これにはインターネットによる配信も含まれる。アメリカではDAZNが配信する。
■引き分けの場合はどうなる?
3人のジャッジで引き分けの場合、第4の審判が加わって次戦進出者を決める。それでも決まらない場合は、ゴルフのカウントバックの手法も用いるという。
結果があくまで引き分けの場、たとえばWBAバンタム級タイトルマッチなら、王者の井上がドロー防衛。でも準決勝進出者は挑戦者のパヤノという事態も可能性としてはあり得るということだ。