20日(日本時間21日)にラスベガスのパークシアターで挙行されるWBAミドル級タイトルマッチの会見が18日に行われ、指名挑戦者ロブ・ブラント(米)を迎え撃つチャンピオン村田諒太(帝拳)が試合への意気込みを語った。
トップランクのボブ・アラム・プロモーターを挟んで挑戦者ブラントと並んだ村田。この日も相手をじっくりと見ることはなく、終始平静な態度だった。「試合になればどのみち熱くなるから」と村田は言う。
試合への準備は問題がない。「いいトレーニングを積んでこれた。練習を信じてリングに上がるだけです」と村田は語った。会見の後に最後の調整をし、あすの計量を待つ。
アラムによると、村田がブラントを撃退すればゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との対決がクローズアップされる。
「(ゴロフキンの)トム・ローフラーとホンダさん(本田明彦・帝拳プロモーション社長)が話し合うだろう」と語り、東京ドームあるいはラスベガスで来春実現の可能性を示唆した。また今回の試合が米国ではESPN+で放送されることにより、「アメリカで村田はさらに大きな存在になる」とアラムは期待している。
ゴロフキンとの対戦について聞かれた当の村田は「この試合に集中して、これ以降のことは考えていない」と話すにとどめた。何をおいても土曜日のブラント戦の結果がその後を決定するということをチャンピオンはよく理解しているのだ。