大阪帝拳ジムは30日、元WBC世界バンタム級王者、辰吉丈一郎(48)の二男で9戦9勝(6KO)の辰吉寿以輝(22)の10戦目を12月22日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で行うと発表した。
辰吉はメインのS・バンタム級8回戦で平島油祐樹(35=三松)と対戦する。平島は9勝3KO2敗1分。セミのフェザー級10回戦で元OPBF同級王者で日本同級7位、大沢宏晋(ロマンサジャパン)がWBA・S・バンタム級10位、ベルマー・プレシアド(コロンビア)と再起戦を行う。
節目の10戦目を迎える辰吉は「全部の面で成長していると思う。左を突いて、足を使ったボクシングをしてKOで勝ちます」と7月のインドネシアフェザー級王者、ノルディ・マナカネ戦に続くKO勝利を誓った。
ジムではマナカネ戦後すぐに年末の会場を押さえて日本ランカーとの対戦を予定していたが、「なかなか試合を受けてもらえなくて」(吉井寛・大阪帝拳ジム会長)とノーランカー相手となったという。
辰吉は年内の日本ランカーへのチャレンジが実現しなかったことについては「まだまだ実力をつけていくだけ。左ジャブで主導権をとって相手を動かし、攻めていく練習を続けています」と焦りはなかった。
大沢は世界ランカーと対戦
大沢は今年4月、元WBA世界S・バンタム級王者、久保隼(真正)に敗れて以来8カ月ぶりのリング。大沢は33勝19KO5敗、プレシアドは18勝11KO1敗1分。またアンダーカードで大阪帝拳ジムの堤本京介、銀次郎兄弟も8回戦を戦う。