昨年8月、元4階級制覇のビッグネーム、ミゲール・コット(プエルトリコ)とWBO世界S・ウェルター級王座決定戦を戦った亀海喜寛(35歳=帝拳)が6日、自身のブログで引退を発表した。
亀海は「試合のリングでは最後の2戦は何故かわかりませんが序盤で上腕二頭筋に力が入らなくなり、以前のようにパワーパンチを最後まで打ち続ける事が出来なかったです」と説明した。
その上で「最高のコンディションを作れるならトップファイター達と素晴らしい試合を出来た自信はありますが今の状態では無理だし引退します」とつづった。
札幌出身の亀海は帝京大で全日本選手権を制して05年にプロ転向。類まれなディフェンス技術で日本S・ライト級王座を獲得した。
11年以降はアメリカのリングにたびたび上がり、攻撃的なスタイルを身に着け、本場で元世界王者ロバート・ゲレロ(米)らと好勝負を演じて存在感を示した。
17年のコット挑戦に敗れ、けがで戦線褫奪。今年8月のノンタイトル戦でグレグ・ベンディティ(米)に判定負けしたのがラストファイトになった。生涯戦績は27勝24KO4敗2分。