WBC・S・バンタム級暫定王座決定戦で同級2位の亀田和毅(協栄)と対戦する同1位のアビゲイル・メディナ(スペイン)が8日、都内の協栄ジムで練習を公開した。試合は12日、後楽園ホールでゴングとなる。
ハンマーのように強い拳の持ち主という意味から、ここ数試合はハンマーを手に入場しているというメディナ(19勝10KO3敗2分)。「拳の握りを柔らかくするため」という理由で、バンテージを巻いた上からビニールテープをグルグルを巻くという独特のスタイルで、この日はシャドーとミット打ちなど披露した。
強打者のイメージにそぐわず、練習では細身の体から繰り出すコンパクトでシャープなパンチが印象的。それでも練習を視察した和毅の兄、興毅は「海外の選手は脚が細くて上半身がでかい。パンチはあるでしょう」と感想を述べた。
来日時のインタビューと同じように、戦術や和毅に関する話は極力避けたメディナ。ただし、時差ボケもとれてコンディションはいいようで、「余裕だ」とのコメントを何度か発した。
練習と取材の最後には、ハンマーを担ぎ、和毅を叩き潰すデモンストレーション(?)を披露。日本で一躍名を上げる意気込みだ。