WBC・S・バンタム級暫定王座に就いた亀田和毅(協栄)がアビゲイル・メディナ(スペイン)との暫定王座決定戦に勝利した試合から一夜明けた13日、都内のジムで喜びの記者会見を開いた。
後半に追い上げたメディナを振り切り、およそ3年半ぶりに世界ベルトを巻いた和毅。「全身が疲れましたね。今までで1、2位に入る」と語り、前夜の試合がかなりタフだったことをうかがわせた。
WBC王座は「ボクシングを始めたときから一番欲しかったベルト」だそうで、「15歳で(WBC本部国の)メキシコにわたって、WBCとは縁があったので、いつかは獲りたいと思っていた」と緑のベルトを手に入れた喜びを語った。
順当にいけばWBCから正規王者レイ・バルガス(メキシコ)との対戦指令が出るはずだが、いまのところWBCから何も連絡はない。総会で肩を負傷したと報告されたバルガスが12月に試合をするという報道もあり、バルガスとの再戦がいつ実現するのか、見通しは立っていない。
とはいえ、和毅にとってバルガスは10代のアマチュア時代に唯一の黒星を喫した因縁の相手だ。その後はともにプロに転向し、バルガスは無敗のままチャンピオンとなり、和毅も同じ緑のベルトを巻いたのだから、これも縁と言えるだろう。
和毅は「4団体のチャンピオンの中で一番やりたかった選手でもある。いつかは絶対戦う。そのときはバシッと決めたいですね」と決意のほどを語った。
また、将来の夢として4団体統一も宣言。「お兄ちゃん(興毅)と大ちゃん(大毅)ができなかったことをやれたらうれしいですね」とも。興毅も「亀田家初の統一チャンピオンに向けて、2019年はひとつずつがんばってほし」とエールを送った。