WBA女子世界アトム級暫定王座決定戦の計量が19日、日本ボクシングコミッションで行われ、元WBAアトム級王者の宮尾綾香(ワタナベ)が46.0キロ、前WBO同級王者の池山直(フュチュール)が45.3キロでリミットの46.2キロをクリアした。試合はあす後楽園ホールでゴング。
両者は16年12月に対戦し、機動力が持ち味の宮尾が6回に右ひざ前十字じん帯を断裂して6回TKO負け。前に出る馬力が自慢の池山がWBO王座の5度目の防衛をはたしたが、5回までは宮尾がわずかにリードする内容だった。
35歳になった宮尾は「もう年だし、チャンピオンにもなったし、もういいんじゃないかとも言われたけど、もう一度チャンピオンになりたい、もう一度ボクシングをしたいという気持ちでやってきた」と現在の心境を説明。「前回よりも武器を増やしている」と3年ぶりの王座返り咲きに闘志を燃やした。
一方、49歳の“レジェンド”池山は7月、岩川美花(高砂)に敗れV7に失敗。直後に引退を表明したが、「引退しますとは言ったんですけど、翌日には悔しい、もういっぺんリングに上がりたいと思った」と現役続行を決意。宮尾戦に向けては「自分が納得できるような試合がしたい」と抱負を語った。
あすは全試合女子。セミは日本アトム級タイトルマッチで、王者の鈴木菜々江(シュウ)が挑戦者2位の青木沙耶香(EBISU K'sBOX)を迎えて2度目の防衛戦。また、芦屋大で活躍した千本瑞規(ワタナベ)のB級プロデビュー戦も組まれている。