大みそかに中国・マカオでIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(36=南アフリカ)に挑戦する大阪市立大大学院ボクサーの坂本真宏(27=六島)が18日、大阪市住吉区のジムで練習を公開した。2ラウンドのスパーリングとジムワーク。減量もあって苦しい時期だが、シャープな動きを見せた。
スパーリング相手は24日の六島ジム興行のセミで元日本S・フライ級王者、久高寛之(仲里)と対戦するフィリピンからの輸入ボクサー、JRエスティリモス。11勝7KO14敗4分と戦績は負けが多いが、26歳になったばかり。枝川孝会長は前OPBFバンタム王者、マーク・ジョン・ヤップの再来を狙っている選手だ。
手抜きなしに坂本に打ち込んできたが、3週間の走り込みで鍛えた坂本の動きは軽快。右ストレート、左ボディフックを決めるなど仕上がりの良さを感じさせた。
坂本は「順調に調整はできています。応援してくださる方が増えてきたので、なんとしても世界のベルトを獲って帰ります」と気合十分。国内初の大学院生世界王者誕生の期待が高まる。