WBCは8日(日本時間9日)マウリシオ・スライマン会長自ら声明を発表し、ドーピング検査とボクサーの体重管理を強化する方針を明かした。大筋は以下のとおり。

相次ぐ計量失格の歯止めとなるのか…
1.タイトルマッチが締結した時点で、プロモーターと各選手のマネジャーは両選手の正確な体重を書類にサインを記してWBCに報告する。
2.これまで事前計量は試合の30日前、7日前に実施したが、これに試合14日前を加える。30日前は各クラスのリミットの10%以内、14日前は5%以内、7日前は3%以内を上限に定める。
3.プロモーター、ローカル(管轄)コミッション、WBCスーパーバイザーの同意により、試合当日の計量を実施する。体重増加の限度は前日の公式計量の体重の10%以内とする。違反した選手には5000ドルあるいは報酬の30%を罰金として徴収する。同時にWBCはタイトルマッチとして承認しない。
最後の項目に関して同会長はIBFのように王者が違反した場合タイトルはく奪、試合は挑戦者が勝った場合のみ王座交代。あるいはWBAのように挑戦者が違反して王者が敗れてもタイトルは移動しない──とは明言していない。王座剥奪に関しては今後新たなルールが通達されるもようだ。