対決まで10日となった6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)と元4階級制覇王者エイドリアン・ブローナー(米)が9日(日本時間10日)ロサンゼルスの2か所で、それぞれメディア向けにトレーニングを公開した。試合は1月19日ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで行われ、パッキャオの保持するWBA世界ウェルター級“レギュラー”王座が争われる。
パッキャオはフレディ・ローチ・トレーナーとのコンビが復活。前日もローチ氏のワイルカードジムで親しいフィリピンメディアにスパーリング、前回のルーカス・マティセー戦でメイントレーナーを務めた親友のブボーイ・フェルナンデス氏との念入りなミット打ちを披露した。
9日の公開練習は軽いものだったが、集まった多くのメディアにていねいに受け答えし、相変わらずナイスガイの一面をのぞかせた。
マイクを前にパッキアオは「予想はあまり話したくないけど、目標はノックアウト勝ちだ。ブローナーを前にいい動きができたら、終了ゴング前に結果が出るだろう」とコメント。
また話題に上がるフロイド・メイウェザーとのリマッチに関して「今はブローナーに集中している。まずは今回の試合に決着をつけてから考えたい」と語るにとどめた。ちなみに6日日曜日バスケットボールNBAのLAクリッパーズの試合を2人は観戦。パッキャオがメイウェザーに握手をするシーンがあった。
一方ブローナーはテングース・ボクシングジムでメディアに対応。元王者デボン・アレキサンダーを指導するケビン・カニンガム・トレーナーとパッキャオ攻略を図る。「パッキャオには手数をたくさん出さなくても勝てる。一撃でノックアウトが可能だ。スピードには相打ちが勝る。その相打ちの向上を図っている」と自信のブローナー。
昨年アトランタとシンシナティで起こした性的な不品行で女性から訴えられて逮捕されたが、無罪を主張。相手のパッキアオも「そのトラブルはリングに影響を及ぼさないだろう」と静観している。
試合の模様はWOWOWで20日(日)午後0時から生中継される。解説は山中慎介、ゲスト解説は亀海喜寛が務める。