26日(日本時間27日)米テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターでWBA・S・ウェルター級3位井上岳志(ワールドスポーツ)の挑戦を受ける同級王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)がロサンゼルスで最終調整を行っている。プロモーターのゴールデンボーイ・プロモーションズが近況を伝えた。
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井上との防衛戦に向けて調整を重ねるムンギア
地元ティファナから練習拠点をロサンゼルスに移したムンギア(31勝26KO無敗)はこれまでオスカー・デラホーヤ、エドウィン・バレロ、ジェシー・バルガスらをコーチした名将ロバート・アルカサール氏のプライベートジムで午後ジムワーク、朝、周辺の山地でロードワークという日課を実行している。
「去年カネロvsゴロフキン2のセミファイナルに起用され、今回初めて大アリーナでメインを張れる。モチベーションがすごく上がっている」と胸中を明かす。
井上に関しては「とてもストロングな選手で常に前進して来る。一発をコネクトするためにパンチを食らっても気にせず攻め込んで来る。それを警戒しながら準備している。同時に彼の右強打に注意を払っている」とコメント。
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統一戦、階級アップが今後の希望だ
早くも次戦についても触れ「WBOからデニス・ホーガン(豪)との指名試合を通達されるだろうが、個人的には154ポンド(S・ウェルター級)の他のチャンピオンと戦いタイトルを統一したい」と語る。具体的にはジャメール・チャーロ(米)を番狂わせで下したトニー・ハリソン(米=WBC王者)とIBF・WBA統一王者ジャレット・ハード(米)の名前を挙げた。
そして「体が大きくなっているので、今年は無理でもそのうち160ポンド(ミドル級)に上がるだろう。168ポンド(S・ミドル級)まで行けるかもしれない。カネロやゴロフキンらのビッグネームと対戦できる日が訪れるまでしっかり王座を守り力を蓄えたい」と結んでいる。Photos:Tom Hogan-Hoganphotos/Golden Boy Promotions