あす18日後楽園ホールでゴングとなる「ダイナミックグローブ」の計量が17日、日本ボクシングコミッションで行われ、メインのS・バンタム級10回戦で拳を交える前日本同級王者の和氣慎吾(FLARE山上)と中嶋孝文(竹原&畑山)がともに合格した。
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6年8ヵ月ぶりに対戦する和氣(左)と中嶋
両者は2012年5月に対戦し、中嶋が最終回にダウンを奪って判定勝ちした。このとき和氣がノーランカーで、日本ランキング2位だった中嶋が上位ランカーの厳しさを和氣に教える形となった。
その後、日本とOPBF王座に計3度チャレンジしてにわずかに手の届かない中嶋に対し、和氣(31歳、25勝17KO5敗2分)はOPBF王座を獲得し、世界タイトルマッチも経験。昨年は評判の高かった久我勇作(ワタナベ)を下して日本タイトル獲得とキャリアを重ねた。
現在はWBC4位など3団体で世界ランク入りしており、狙うは2度目の世界挑戦だが、「(負けた相手に)リベンジしてから世界。早く世界をやらせてやれよ、と思われるような内容の試合をしたい」と意気込む。
一方の34歳、中嶋はキャリア41戦(29勝13KO11敗1分)の大ベテラン。現在連敗中と苦しい状況だが、「(和氣の)弱点は変わっていないと思う。そこを突くことができればチャンスはあると思う」とこの試合のきっかけに再浮上を目指す。
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タイトル前哨戦の阿部(右)に杉田が挑む
阿部は警官ボクサーの杉田とタイトル前哨戦
セミの57.8キロ契約8回戦は、IBFフェザー級4位、WBC同級12位の阿部麗也(KG大和)が、“ポリスボクサー”として話題の現役警察官、杉田ダイスケ(ワタナベ)を迎える。
阿部は5月1日、日本フェザー級王者、源大輝(ワタナベ)への挑戦が発表済みで、「普通にやれば普通に勝てると思う。勝ってけがなく終わり、タイトルマッチにつなげたい」と余裕のコメント。アマ110勝のキャリアがあり、デビューから4連勝の杉田は「ジムには世界ランカーが多い。特に面食らうことはない」とこちらも動じていなかった。