WBO世界S・ウェルター級王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)に挑戦する井上岳志(ワールドS)が18日、都内のジムで最終調整を行った。井上は26日(日本時間27日)の試合に向け、20日に日本を出発し、米テキサス州ヒューストン入りする。
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井上と齊田会長はともに駿台学園高、法政大出身
この1ヵ月半ほどで中量級世界ランカーの岡田博喜(角海老宝石)、小原佳太(三迫)、さらには同門の日本ミドル級王者、竹迫司登ら国内の実力者とスパーリングを重ねた井上。その数はおよそ180ラウンドに及び、世界初挑戦の29歳は「だんだん勝てるイメージができてきた」と自信を深めている。
長身かつハードパンチャー、ムンギア攻略のポイントを井上は「バネがあって中間距離ですごく強い。超接近戦をして相手を苦しめたい。くっつくパターンは6種類くらい用意している」と説明する。
齊田竜也会長は接近戦に加え「飛び込んで左フックを打ってくるので逆にチャンス。右のショートを合わせたい」とこちらも作戦の一端を明かした。
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井上(右)はマスでもグイグイと前に出ていた
この日は竹迫、さらには後輩の鈴木雅弘と8ラウンドのマスボクシング。グイグイと前に前に出るスタイルはパワフルで、これが機能すれば確かにムンギアもやりずらいに違いない。
2万人近い収容能力を誇るトヨタ・センターに乗り込み、日本選手にはハードルの高いS・ウェルター級で井上が快挙を成し遂げることはできるのか? 試合の模様はDAZNで生中継される。