6階級制覇王者、アジアの英雄マニー・パッキャオ(フィリピン)vs元4階級制覇王者エイドリアン・ブローナー(米)の12回戦が明日19日(日本時間20日)ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで挙行される。
試合はパッキアオが保持するWBAウェルター級“レギュラー”王座が争われる。18日行われた計量でパッキャオは146ポンド(66.22キロ)、ブローナーは146.5ポンド(66.45キロ)を計測。リミット147ポンドを合格した。試合の模様は日本ではWOWOWで午後0時から放送される。

パッキャオ(左)はブローナー相手に実力を見せるか
パッキャオはPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)移籍第1戦。実績のあるブローナーを下し、PBC傘下のウェルター級王者スペンス、サーマン、ポーターとの統一戦、あるいは4年ぶりのフロイド・メイウェザーとの再戦を視野に入れている。
対するブローナーは“ザ・プロブレム”のニックネームどおりのトラブルメーカー。今回はベストコンディションを強調するが、イベントを全米へPPV中継するショータイムのインタビューで不遜な応答を見せるなど相変わらずつかみどころのない態度を貫いている。

井上拓真の相手はウォーレン(左)かウーバーリか
他のPPVカード3試合に出場する6選手のうち5人は計量をクリアした。WBCバンタム級王座決定戦は、1位ノルディ・ウーバーリ(フランス)がリミットの118ポンド(53.52キロ)、2位ルーシー・ウォーレン(米)が116.5ポンド(52.84キロ)で無事クリア。勝者が同級暫定王者の井上拓真(大橋)との対戦を義務づけられている。

ジャック(左)とブラウンはWBC挑戦者決定戦に
またバドゥ・ジャック(スウェーデン)vsマーカス・ブラウン(米)は当初WBA・L・ヘビー級暫定王座決定戦としてアナウンスされたが、WBC・L・ヘビー級挑戦者決定戦に変更された。
ジャック、ブラウンともリミットの175ポンド(79.38キロ)で合格した。WBC王者はオレクサンドル・ゴズディク(ウクライナ)。
WBAフェザー級暫定王座戦は元WBC・S・バンタム級王者ウーゴ・ルイス(メキシコ)が125ポンド(56.70キロ)でパス。しかし暫定王者ジャック・テポラ(フィリピン)はリミット5.5ポンド超の131.5ポンド(59.65キロ)と大幅にオーバー。テポラは出場できなくなり、ルイスは新たに同国のアルベルト・ゲバラ(13年に山中慎介に挑戦)とのフェザー級10回戦が組まれた。Photos:Scott Hirano /SHOWTIME