明日26日(日本時間27日)米テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターでゴングが鳴るWBO・S・ウェルター級タイトルマッチの計量が25日行われ、王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)が153.2ポンド(69.49キロ)、挑戦者3位の井上岳志(ワールドスポーツ)が153.6ポンド(69.67キロ)を計測。リミットの154ポンドをパスし、明日のリングを待つのみとなった。
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井上(右)はムンギア相手に不利予想を覆せるか!?
計量後、両者はカメラのポーズ写真に応じ10秒ほどフェイスオフ。決戦ムードを高めた。井上はインタビューで「この試合は自分がボクシングを始めた意味、理由が問われるような一戦になります」と決意を明かし、陣営と足早に会場を後にした。絶対不利の予想が立つ中、敵地同然のリングでどんな奮闘を見せるか楽しみだ。
ムンギア「井上は無名? そのとおり」
V3戦のムンギアは「井上は世界的に無名だが…」の問いに「そのとおり。彼のことを研究しようとしたが、映像など資料が少ないので苦労した」と感想を述べた。
そして「でもこれから長いキャリアを送るためにここでつまづくわけにはいかない。応援してくれるファンは私にとり最大の誇り。彼らに報いるためにもいつか伝説と呼ばれるボクサーになりたい」と一気にまくし立てた。22歳のメキシコのスター候補は最後に「160」を連呼。ミドル級転向が近いことをほのめかした。
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初防衛戦のロハス(左)と挑戦者ツァン
セミ格で行われるWBAフェザー級タイトルマッチはWBA“レギュラー”王者ヘスス・ロハス(プエルトリコ)が全裸でハカリに乗り、リミットの126ポンド(57.15キロ)、挑戦者2位ツァン・シュー(中国)が125.6ポンド(56.97キロ)を計測。
前回ジョセフ・ディアス(米=計量失格)に判定負けながらWBAルールで王者にとどまったロハスは初防衛を目指す。このクラスの“スーパー”王者にはレオ・サンタクルスが君臨する。一方、昨年9月に続き2度目の米国登場となるシューはマイアミでペドロ・ディアス・トレーナーに師事。15勝2KO2敗の戦績ながら“モンスター”のニックネームを持つ。
試合の模様は日本では27日(日)午前9時からDAZNで中継される。Photos by Tom Hogan/Golden Boy Promotions