ロシア・ハバロフスクで開かれていたアマのハバロフスク国際ボクシングトーナメント最終日は17日、決勝が行われ、L・フライ級の田中将吾(浪速高)がロシア選手を5-0の判定で下して優勝した。堤麗斗(習志野高)はロシア選手に0-5の判定で敗れ、銀メダルに終わった。
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田中将吾
日本ボクシング連盟によると、ほぼ同体格の選手と対戦の田中は1回から積極的に攻め、ジャブから右ストレート、返しの左フック、さらに右ボディとシャープにパンチを浴びせて優位に立った。相手もひるまず打ち返してきたが、田中がポイントを奪った。
2回は相手のラッシュで、田中が受ける形となったものの、3回は田中が前に出て激しい打ち合いとなった。田中の連打が上回ったところでゴング、5人が29-28で田中を支持、田中は初の海外試合で金メダルを獲得した。
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堤麗斗
堤は長身選手と対戦。1回から相手ワンツーを外して左ストレートをヒット。2、3回は相手がラフファイトに持ち込もうとするも、冷静に左カウンターを決めた。堤の勝利かと思われたが、30-27が2人、29-27が3人の5-0でロシア選手の手が上がり、無念の銀メダルとなった。試合後の表彰式で堤に優秀選手の敢闘賞が贈られた。
7カ国が参加した大会には高見公明監督(王寺工高ボクシング部監督)らが田中、堤のほかバンタム級・橋本仰未(岐阜工高)、L・ウェルター級・由良謙伸(芦屋学園)、ウェルター級・黒田丈二朗(崇徳高)の5人の高校生を率いて出場した。東京の次を目指す選手育成を図った。