IBFウェルター級挑戦者決定戦に出場する同級5位の小原佳太(三迫)が25日、成田空港発の飛行機でアメリカに旅立った。小原は30日(日本時間31日)、米フィラデルフィアの2300アリーナで同級4位クドラティーリョ・アブドカクロフ(ウズベキスタン)と対戦する。
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加藤&永末(右)トレーナーに挟まれ小原、減量は順調だ
1週間前にヘルペスを発症して3日ほど練習を休み、この日は飛行機の出発が2時間遅れ、デトロイトでの乗り継ぎが微妙に。通常なら焦りも出そうなものだが、小原は「すべてポジティブにとらえている」「体重なのか、経験なのか、心の余裕はある。ピリピリはしていないです」と前向きにコメントした。
ここまでの調整はおおむね順調だ。一昨日、昨日は最近入手した新しいアブドカクロフの映像をチェックし、「(以前に見たときと比べて)左ボディの印象が違っていた。左ボディには気を付けたい」とさらに試合のイメージを高めた。
試合発表時にはフィラデルフィアが舞台のボクシング映画『ロッキー』を見たことがなかったが、出発前夜までにシリーズすべてを鑑賞。「僕の理想とするボクシング像ではないですけど(笑)、根底は打ち勝つということ。アメリカン・ドリームを実現するいい映画でした」と語り、米国でチャンスをつかもうとする自らの姿とロッキーを重ねた。
この日は加藤健太、永末貴之の両トレーナーと出発。あとから横井龍一トレーナー、現地ではカットマンを担当するトレーナーのルディ・エルナンデス氏、元三迫所属ボクサーの座間カイ氏らが合流し、小原をサポートする予定だ。