ライト級のWBAスーパー&WBO統一王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と元WBA同級王者の挑戦者アンソニー・クローラ(英)が10日(日本時間11日)、ロサンゼルス市内で記者会見した。試合は12日(同13日)、同地のステイプルズ・センターでゴングとなる。
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王者ロマチェンコ(左)と番狂わせを狙うクローラ
最も優れた現役ボクサーとの呼び声高い“ハイテク”ロマチェンコが2年ぶりにロサンゼルスに登場。会見では「クローラはディフェンシブなスタイル。そのディフェンスを崩すことがカギになる。私はアグレッシブに攻めて、たくさんのパンチを打ち込まなければならない」と決意を口にした。
WBC同級王者マイキー・ガルシアとの対戦については「みんなそれを聞くけど、彼は135ポンド(ライト級)を作れるのか? もし作れるなら私は準備ができている」と発言。ウェルター級に進出してIBF王者エロール・スペンスJr(米)にキャリア初黒星を喫したガルシアに疑問の目を向けた。
4団体統一を目指すロマチェンコはこの試合に勝てば、次戦でIBF同級王者リチャード・コミー(ガーナ)との統一戦に向けて動くと見込まれる。
元王者のクローラは16年5月、ホルヘ・リナレス(帝拳=ベネズエラ)に王座を奪われて以来の返り咲きを狙う。不利が予想される中、「私のキャリアで最も重要な試合になる。リングにすべてを置いてくる用意ができている」と抱負を語った。
試合はロマチェンコを将来のターゲットにしているWBO世界S・フェザー級王者の伊藤雅雪も観戦予定。試合の模様は13日(土)午前11時からWOWOWで生中継される。Photo: Mikey Williams /Top Rank