メキシコ・モンテレーのアレナ・モンテレーで13日(日本時間14日)行われたWBO世界S・ウェルター級タイトルマッチは、王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)が挑戦者1位デニス・ホーガン(アイルランド=豪州)に12回2-0判定勝ち。4度目の防衛を果たした。
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ムンギア(左)はホーガンの右に苦しめられた
序盤、リングサイドにアイルランド人ファンが陣取ったホーガンはフットワークを使って動き回りムンギアの強打を避ける戦法。ムンギアは徐々に圧力を強め、左を上下に浴びせてペースをつかみかける。しかし前がかりになったムンギアにホーガンは右をコンスタントに決めて対抗。パワーは感じられないが、王者に当惑の色がはしる。
ムンギアはいきなり放つ左フック、アッパーが空を切ることが多く、ホーガンはボディー打ちを浴びても巧妙にダメージを回避してラウンドが進行。9回、パンチをまとめて沸かせたメキシカンだったが、挑戦者はクリンチで追撃を遮断。
10回に右で攻勢をかけたホーガンは11回、右カウンターでムンギアを一瞬グラつかせ追い込む。だが最後は王者が盛り返し終了。
公式スコアは一人が114-114。他の2者が115-113、116-112でムンギアを支持。ホーガンは予想以上に王者を苦しめたが及ばなかった。V3戦の井上岳志(ワールドスポーツ)に続き判定勝利のムンギアは33勝26KO無敗。ホーガンは28勝7KO2敗1分。Photos/SUMIO YAMADA