ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで20日(日本時間21日)行われたWBO世界ウェルター級タイトルマッチは、王者テレンス・クロフォード(米)が挑戦者2位アミール・カーン(英)に6回47秒TKO勝ち。2度目の防衛に成功した。
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クロフォードは初回にカーンからダウンを奪った
両者がリングで対峙すると、カネロ・アルバレス戦でミドル級まで上がったカーンに対しクロフォードが一回り大柄に見える。スピードを武器にかく乱しようとするカーンだが、初回早くもクロフォードの右から左を浴びてダウン。弱点の打たれ脆さを露呈する。
それでも2回、右を返して反撃したカーンだったが、3回途中からサウスポーにスイッチしたクロフォードがパンチを上下に打ち分け展開を支配。カーンを自由にさせない。
6回、右構えでスタートしたクロフォードの左ボディーアッパーがローブローとなりカーンは背を向け中断。カーンは自軍コーナーで回復に努めたが、この試合でコンビを組んだバージル・ハンター・トレーナーが棄権を決断し、レフェリーが試合を止めた。
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TKOが宣告されたカーン、ローブローを主張したが…
5ラウンドまでのスコアカードもクロフォードが50-44、49-45×2でリードしていた。戦績を35勝26KO無敗と伸ばしたクロフォードは「エロール・スペンス(IBF王者)が準備出来次第いつでも対戦したい」と統一戦をアピール。カーンは33勝20KO5敗。
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ホープのロペス(左)は無傷の13連勝をマークした
セミ格のライト級上位同士の一戦は、トップランクが売り出すテオフィモ・ロペス(米)が前欧州王者エディス・タットリ(フィンランド)に5回、右ボディーストレートで1分32秒KO勝ち。21歳のロペスは13勝11KO無敗。Photos/SUMIO YAMADA