元WBO世界ウェルター級王者のジェフ・ホーン(豪)が31日、オーストラリアのベンディゴでマイケル・ザラファ(豪)を迎えてWBAオセアニア・ミドル級王座の防衛戦を行う。WBAミドル級3位、WBO同5位のホーンにとっては、2階級制覇を目指す上で落とせない一戦となる。

パッキャオ撃破から2年たった Photo/SUMIO YAMADA
ホーンは2017年7月、スーパースターのマニー・パッキャオ(比)を下してWBO世界ウェルター級王座を獲得。元高校教師は一夜にて“シンデレラボーイ”となり、その名を世界にとどろかせた。
2度目の防衛戦となった18年6月、3階級制覇を狙った実力者テレンス・クロフォード(米)に敗れたが、王座陥落後は2階級上げてミドル級で復帰。昨年11月、同胞の大ベテラン、元世界王者アンソニー・マンディンを下してWBAオセアニア王座に就いた。
既にESPNなど米メディアで、WBAミドル級レギュラー王者、村田諒太(帝拳)の次期挑戦者候補と報じられるホーンだが、24日のザラファ戦に勝たなければ何も始まらない。19勝13KO1敗分の31歳ホーンに対し、ザラファは26勝15KO3敗の27歳。昨年12月、敵地で元ウェルター級王者ケル・ブルック(英)とフルラウンド戦っており、決してイージーな相手ではないだろう。
それでも戦前の予想ではホーンが優位に立つ。激戦のミドル級で世界挑戦のキップを手にするために、しっかり勝利を手にして存在をアピールしたいところだ。