防衛戦のスケジュールが延び延びとなっていたWBO世界ミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース(イギリス)の挑戦者がようやく決まった。相手はランク10位アルツール・アカボフ(ロシア)。前回発表されたように期日は10月22日。英国ウェールズ、カーディフのモーターポイント・アリーナで開始ゴングが鳴る。
アカボフ(28)は身長175センチのサウスポーで戦績は16勝7KO1敗。WBO欧州ミドル級王者で現在11連勝中。ロシアを離れ、ニューヨークのブルックリンに居住しながら世界王者を目指している。
サンダース(27=23勝12KO無敗)は昨年12月、アンディ・リー(アイルランド)を破って獲得したベルトの初防衛戦。マックス・ブルサック(ウクライナ)との防衛戦が流れ、3冠統一チャンピオンのゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)と対戦するプランが浮上するも、いずれも実現しなかった。ほかに、カネロ・アルバレス(メキシコ)や、ロンドン五輪金メダリスト村田諒太(帝拳)との対戦も取り沙汰される王者であり、久々のリングが注目される。
「ボクシングにイージーなことはない。アカボフを破るために真剣に取り組んでいる。彼は非常に危険な選手で、私が100%の状態に仕上げないと初防衛戦で番狂わせが起こるかもしれない」(サンダース)と王者は気を引き締めている。