神戸市立中央体育館の4大OPBFタイトルマッチのメインイベント、OPBF・S・バンタム級タイトル戦は、王者の久保隼(真正)が挑戦者4位の林ジヌク(韓国)に4回2分56秒TKOで2度目の防衛に成功した。OPBFライト級タイトル戦は、チャンピオンの中谷正義(井岡)が15位アラン・タナダ(フィリピン)に力の差を見せつけて7回1分35秒TKO勝ち。防衛テープを6に伸ばした。
サウスポー久保は前に出てくる林を右ジャブとフットワークで冷静にさばきつつ、左ストレート、アッパーを打ち返してたちまちペース掌握。びしびし打ち続け、迎えた4回に左打ち下ろしでダウンをゲット。立ち上がった相手を打ちまくってストップ呼び込んだ。
WBC同級8位にランクされる久保は安定した戦いぶりで無傷の11勝8KOをマーク。敗れた林は8勝2KO4敗5分。
ライト級タイトルマッチは、立ち上がりから長身の中谷が距離を生かし、接近戦でも右アッパーをうまく使って圧倒。タナダはほとんど届かない。3回あたりになるとタナダを誘い込んではヒットして一方的に。6回は終了間際にロープへ追って連打を見舞い、続く7回も連打してストップとなった。
WBC6位、IBF14位ランクされる中谷は13勝8KOで無敗をキープ。元OPBF・S・フェザー級王者で2階級制覇を狙ったタナダは14勝6KO6敗3分。