ロシアのサンクトペテルブルクで開催されたアマチュアのユース世界選手権大会に出場していた堤駿斗(千葉・習志野高校)が殊勲の金メダルを獲得──。26日のフライ級決勝戦でキューバのエリオ・クレスポと対戦、終始接戦を展開した末、3-2の判定勝ちを飾ったもの。
ユース世界選手権は17、18歳の男子選手を対象にした大会で、63ヵ国から351選手が参加。日本から7名が出場していたが、メダルに手が届いたのは堤だけだった。ボクシングの五輪を除く世界大会で日本の男子選手が優勝したのは今回が初めて。
今大会で堤は準決勝のウズベキスタンら強豪4人を破ってトーナメントを勝ち上がり、しかも「強豪キューバに日本選手が勝ったのは、世界大会では初めて」(山根明・日本ボクシング連盟会長)という快挙だった。堤は今年、アジアジュニア、高校選抜、インターハイと優勝している若手のホープ。