18日福岡市の九電記念体育館で行われたWBC女子世界ミニ・フライ級タイトルマッチは、地元のチャンピオン、黒木優子(Yukoフィットネス)が前王者の安藤麻里(フュチュール)に3-0判定勝ち。2014年に王座を奪った安藤のリベンジを許さず、5度目のタイトル防衛に成功した。
サウスポーの黒木は立ち上がりからタイミングよくジャブを決め左ストレートの狙い打ちもよく当てた。2回、5回にいずれも左でダウンを奪い楽勝ペース。しかし気持ちの強い安藤も粘り強くインファイトを挑み続ける。
中盤以降は黒木も前半のようなリードも決まらなくなり、しばしば被弾して苦しい展開に。終盤はアゴを痛めるアクシデントもあり、辛くも逃げ切ったかたち。スコアは宮崎、古田(日本)、シン(韓国)の3ジャッジとも96-92で黒木の勝ちとしていた。
黒木は17勝8KO4敗1分。敗れた安藤は試合後にリング上で引退を発表した。29歳の安藤は2011年9月、WBA世界L・ミニマム級王座を獲得。2度目の防衛戦で宮尾綾香(現ワタナベ)に敗れ、13年にWBCミニ・フライ級王座を獲得した2階級制覇を達成したが、初防衛戦で黒木に王座を奪われた。戦績は13勝6KO10敗。