島津アリーナ京都のメインで行われたWBAフライ級タイトルマッチは、チャンピオン井岡一翔(井岡)が1位挑戦者で暫定王者のスタンプ・キャットニワット(タイ)に7回2分51秒KO勝ち。タイトル4度目の防衛に成功した。
井岡は2回、スタンプの右フックを食らってばったりとダウン。いつものとおり左ジャブを多用して出た矢先のびっくりシーンだった。
しかし冷静にダウンから立ち上がると、何事もなかったかのように、再び左ジャブで試合を組み立て始めた井岡。テクニックには差があり、得意のボディー打ちで一方ペースに。パンチを強く振って抵抗を試みたスタンプも腹を効かされ、迎えた7回、返しの左レバー打ちでダウン。何とか再開に応じたが、またも右ボディーアッパーで沈められた。主審がここで試合をストップ。
昨年と同じボディー打ちで暮れの試合を締めた井岡。チャンピオンは「ダウンしたから倍返ししたかった。17年も唯一無二を証明し、進化するところを見せます」と大きな声でファンに挨拶した。
6年連続で大みそかのトリを務めた井岡は21勝13KO1敗。タイトル初挑戦の18歳スタンプはプロ初黒星で15勝6KO1敗。